ローマの街が生み出したブルガリのプロダクト

ブルガリのイタリア本社は、ローマでも風光明媚なテヴェレ川のほとりに位置します。近くにはサンタンジェロ城やパンテオンといった名所があり、ブルガリは日々この街からインスピレーションを得てデザインに反映させます。このスタイルは非常に長い間、同社の哲学として続いているもので、自社とローマの街との歴史的な繋がりを解き明かそうという試みも行われているのです。

ただし、ブルガリは単にモニュメントのコピーをすることはしません。1つのディテールからインスパイアされてクリエーションに落としていくことが、彼らのルールなのです。たとえば1991年、パオロ・ブルガリ氏がニューヨークで購入した宝石を、サンタンジェロ城を囲む五角形の城壁から想起してジュエリーに仕立てたという話もあります。遺跡が当時のままの姿で保存される、さながら博物館のようなローマの街が、構造美にあふれるブルガリ的デザインを生みだすのに必要なのです。